白米には味噌汁を
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白米は酸性食品であるため、食べ方、組み合わせに先祖から素晴らしい知恵を受け継いできました。幼少の頃は、よく麦入りごはんや味噌焼きおにぎりを食べさせられたものです。白米に麦や味噌汁を組み合わせると、非常に栄養バランスの良い食べ方になります。
麦飯をはじめに推奨したのは、明治時代の海軍医、高木兼寛でした。海軍に脚気が蔓延し大問題となったからです。江戸時代に精米技術が発達し、白米を食べる習慣が普及して以来、日本人は脚気に悩まされるようになりました。十分なおかずをとらず、酸性食品である白米ばかりを食べ続けたからですね。その後、鈴木梅太郎によってビタミンB1が発見され、脚気は次第に過去の病気となりました。
ところが最近、加工食品や砂糖、清涼飲料水などの過剰摂取によりビタミン不足に陥った若者の間で、また流行りつつあるといわれています。
表を参考に、比率が高い食材ほど麦や味噌、野菜などと組み合わせてカルシウムとリンの比率が1対4に近づくような食生活を送りたいものです。味噌汁は野菜不足も解消でき一石二鳥ですよ。
穀類のカルシウムとリンの比率表
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食品名 カルシウム リン 比率(約) 玄米 9 290 1:32 精白米 5 94 1:19 もち米 7 78 1:11 押し麦 17 110 1:6 薄力粉 23 70 1:3 強力粉 20 75 1:4 食パン 29 83 1:3 乾うどん 17 70 1:4 生うどん 18 49 1:3 乾そば 24 230 1:10 生そば 18 170 1:9 マカロニ・スパゲッティー(ゆで) 7 46 1:7 可食部100gあたり 単位;mg