味噌とトマトのうま味は共通

  • 涼しい季節が待ち遠しくなりますが、夜になると早くも鈴虫が鳴き始めています。
    今夏は例年になく猛暑の日々でした。
    外気温と室内温度の差は5℃以内が良いそうですが、実際には8℃~10℃の差があり、この環境が長続きすると体温調整の為に交感神経が働き続け、自律神経が乱れやすくなります。
    車内や室内の温度は冷やしすぎないようにし、冷たい飲み物や食べ物は摂りすぎないようにしたいものです。
    また、強い日差しを浴びると体内外に様々な影響が起こります。
    肌においてはシミやそばかす、肌荒れなどが引き起こされやすく、体内では活性酸素が悪さをします。
    ヒトは元々活性酸素を除去する酵素を持っていて健康を維持しています。
    しかし、現代社会においては食品添加物や精神的ストレス、たばこ、お酒、排気ガス、紫外線などの影響で活性酸素がたくさん発生してしまい、活性酸素を除去しきれずにDNAが傷ついてしまうのです。
    ですから日々を健康的に過ごすために、活性酸素の除去に効果のある旬の新鮮な食品を品数多く摂る必要があるのです。

  • 今美味しい健康的な野菜のひとつにトマトがあげられます。
    栄養素の特徴はリコピンでしょう。
    リコピンはカロテノイド色素の一種で、赤い色をしています。
    善玉コレステロールを増やす働きや老化・ガンの原因になる活性酸素を取り除く抗酸化力があり、紫外線によるシミ・そばかすの元になるメラニン色素の生成を抑える効果が期待できます。

    リコピンは熱に強く、脂質に溶けやすいので、油と一緒に摂ると吸収されやすくなります。
    ここでお勧めの料理が味噌入りミネストラスープです。
    実は味噌とトマトにはうま味成分として同じグルタミン酸が含まれており、とても相性が良いのです。

    鍋にオリーブオイルを入れて、好みの野菜を3~4種類と完熟トマト1個を1センチ角に切って加えて炒めます。
    かぶる位に水を加えて10分煮込み、最後に味噌を溶き入れて完成です。
    味噌は90℃以上で香り立ちますが、沸騰させると香りが飛んでしまいますので気をつけましょう。
    ヨーロッパのおふくろの味トマトソースは日本の味噌のような役割です。
    同じうま味を世界中の人々は味わっているのですね。
    夏の疲れた体の細胞を元気にするためには日々の味噌料理のタンパク源が一番です。
    様々な食材との組み合わせで無限の料理ができるでしょう。