味噌汁は“食欲の秋”の調整役!

暑さもひと段落、秋風が心地いい季節となりました。
スポーツの秋、読書の秋、おしゃれの秋…、とそれぞれの「秋」がありますが、万人に共通する「秋」といえば、やはり「食欲の秋」!

お米や大豆が実り、秋刀魚や栗、マツタケなどが出回る美食の季節。
年中食材が手に入るこのご時世、「旬」という言葉も忘れられがちですが、「秋の旬」はピンと来る方が多いのではないでしょうか。

ちなみに、味噌に「旬」は特にありませんが、「手作りの味噌」でいうと、冬の雑菌の少ない時期に仕込みじっくりと寝かせ、夏に発酵が進み、少し落ち着いた頃の秋に仕上がる味噌が格別とされています。
しかしながら、スーパーなどで販売されている多くの味噌は、機械化された工場でつくっているので、年中おいしい味噌が食べられます。
“当たり前に感謝”は、常々意識していることですが、これもその一つです。

「食欲の秋」は、ついつい箸が進み、食べ過ぎてしまいがちですね。
食欲のままに食べていたら、「あら、最近なんだか顔が丸い…」「ズボンが入らない…」なんてことにもなりかねません。
さらに、そうこうしていると、あっという間に年末年始のパーティーシーズンに突入してしまいますので、この時期から要注意です。

そんなときに大活躍するのが、栄養価が高く、低カロリーの味噌汁です。
たとえば、定番の「豆腐の味噌汁」一杯分のカロリーは、たったの62kcal。
たとえば、夜に会食があるときは、朝か昼は味噌汁だけにするとか、味噌汁で食事の「帳尻を合わせる」のです。普段忙しく働いている内臓機能を休ませるのに効果的です。
また、食事の前は食前酒ならぬ「食前味噌汁」がおすすめ。血糖値の急上昇を抑えるほか、汁物で満腹感があるため、過食予防にもなります。

味噌汁を作るのが大変という方は、作り置きができる時短味噌汁「みそまる」をご活用ください。
詳しいレシピはコチラ。

秋に食欲が増すのは、食材に恵まれる秋にしっかり食べて、体にエネルギーを貯え、寒い冬に備えなさいという自然の教えなのかもしれません。
ご自身のライフスタイルに合わせ、上手に「味噌汁」を取り入れてみてくださいね。
おいしくて、カンタンにできるのがミソ。
味噌汁でめいっぱい秋を楽しみましょう。

【参考資料】
『食事コーディネートのための主食・主菜・副菜料理成分表 第4版』(発行/群羊社、著者/針谷順子、足立己幸)