酸性食品とアルカリ性食品について①
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食べ物にも酸性食品とアルカリ性食品があります。
酸性食品ばかり食べ続けると、当然からだは酸性化します。食材そのもののpHや味によって、酸性食品かアルカリ性食品かを区別するわけではありません。
食材の中のミネラルの比率によって影響します。ミネラルにはカルシウムやカリウム、鉄、マグネシウム、ナトリウムなど、体内に入るとアルカリ性を示すのもと、リンやイオウ、塩素のように酸性を示すものがあります。
このうち特に影響を与えるのは、カルシウムとリンの比率です。 リンはカルシウムに次いで体内に多く含まれているミネラルです。
カルシウムと結合して骨や歯をつくり、細胞膜の原料にもなります。
このようにリンにも重要な働きがあり、必要不可欠の栄養素です。
ただ、肉や魚に多く含まれており、食品添加物にも多く含まれていますので、摂取不足の心配はほとんどありません。
むしろ過剰摂取が問題となっています。リンはカルシウムの吸収にも深く関与していて、カルシウムよりリンの摂取量が多いと、カルシウムの吸収率が低下してしまいます。
成人ではカルシウムとリンは1対1の割合でとるのが理想的とされています。
日本人はもともとカルシウムが不足気味ですから、リンの多い食事をしているとますますカルシウム不足が進行してしまいます。アルカリ性食品とは、カルシウムとリンの比率がちょうどよいものをさします。
理想は1対1ですが、1対4までは良いとされています。
リンの比率がそれより高いものが酸性食品となります。新米の時期は、お米がおいしくて、いつもより食べ過ぎてしまう時期ですが、白米は意外にも酸性食品なのです。しかし、主食が酸性食品なんてとガッカリしないでください。
そのために私たちの祖先はすばらしい食べ方、知恵を見つけてくれました。次回は具体的に主な酸性食品とアルカリ性食品の紹介と、食べ方をご紹介していきたいと思います。