疲れをとる食事法
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朝晩の冷え込みによる寒暖差が激しい時期となりました。今年はインフルエンザの流行が例年より早く、ピークも早まると言われています。身体が寒さに慣れておらず、空気の乾燥、花粉飛来、残暑の疲れなどから、体調を崩しやすい時期ですので健康管理には気をつけなければなりません。そこで今回は身体の免疫を高めて疲れを溜めにくくする食事法を、タイプ別に2つご紹介したいと思います。
①ストレスなどによる胃腸機能低下には
睡眠不足やエアコンの使い過ぎは、自律神経の乱れが起こりやすく胃腸の働きが弱まります。特に消化液の分泌が低下すると食欲が落ちて栄養不足を招き疲労回復に時間がかかります。また過度なストレスが加わると、体を守ろうとして抗酸化ビタミンやホルモンがたくさん使われるので、ビタミンA・C・E・B群などが必要になります。
そこで身体をいたわる栄養価の高い食事としておすすめなのが「ほうとう」や「ぞうすい」です。ほうとうは煮干しだしの味噌仕立てで、糖質であるうどん・南瓜やいんげんの緑黄色野菜・肉類が入ります。味噌からはビタミンB群が補給でき、栄養バランスはもちろん消化が良く体も温まり、香りが食欲をそそる理想的な食事です。ぞうすいは多めの水分で煮ているので胃腸をいたわることができます。
また、消化促進の食材としては大根・生姜・山芋、食欲増進の食材としては酸味のもの(酢の物・レモンドリンク・梅料理)や香味野菜(しそ・にんにく・ごま)を上手に組み合わせます。更に繊維の柔らかい食材(豆腐・鶏ささみ・むね肉・焼き麩・芋類・ほうれん草)などもおすすめです。②肩こり・目の疲れには
日常生活に欠かすことのできない携帯電話やパソコンですが、長時間にわたり目を酷使することで、肩や首すじなどへ慢性的に筋肉疲労がかかり、肩こりや腰痛を引き起こすことがあります。そこで「血行を良くするビタミンE」、「粘膜強化のビタミンA」、そのどちらの力も発揮できるよう「ビタミンC」との協力タッグを食事に取り入れましょう。ビタミンEはアーモンド・くるみ・ごま・ピーナツなどに含まれ、ビタミンAは人参・南瓜・ほうれん草・レバー・うなぎなどに多く含まれます。またビタミンCはみかん・キュウイフルーツなどの酸味のある果物に多く含まれます。今は落花生の収穫時期ですので「みそピー(炒ったピーナツの味噌和え)」はビタミンE補給にぴったりですね。
旬の食材はあなたの身体を守ります。週1回は“身体のいたわり食”として心身をリセットして明日につなげたいですね。