減塩効果もあり!?塩の代わりにお味噌を

古くから伝わることわざや慣用句には、味噌を使ったものが多くあります。
「味噌は医者いらず」「味噌汁は朝の毒消し」「味噌汁一杯三里の力」、中には、「味噌っカス」「味噌をつける」など、よくない意味で使われることもありますが、それもご愛嬌。
それだけ味噌が身近なものだったということでしょう。

毎日約100gの味噌を食べているというと驚かれますが、全然嫌にならず、むしろ味噌愛は深まる一方。
飽きない理由は、いろんな種類の味噌を使うことと、味噌汁だけでなく、調味料として、そして漬け床やスイーツの隠し味などにも使用しているからです。
私の場合は、少々極端かもしれませんが(笑)

味噌汁を飲むと高血圧になるというのは、誤解で、むしろ味噌には高血圧の薬と同じ働きをする成分が含まれていることが、最近はさまざまな研究で実証されています。
確かに味噌には食塩が含まれますが、「味噌に含まれる食塩」は「食塩」に比べると血圧を上昇させにくいため、比較すると30%も減塩効果があるそうです。
制限がある方は別として、健康な方に関しては、積極的に味噌を取り入れたほうがよいのです。

そもそも味噌汁1杯分の塩分量は1.2g~1.4g程度とそんなに多くありません。
それでも塩分が気になる方は、野菜や海藻を多く入れると、塩分を体外に排出しやすくします。

ちなみに、先日、とあるテレビの取材で、私の血圧や血管年齢を測定していただいたところ、血圧はまったくの正常値、血管もしなやかできれいと診断され、マイナス5歳の27歳という結果が。うれしいですね。

味噌が隠し味によいとされるのは、発酵で生じる豊富なアミノ酸などのうま味成分、熟成によって生じる複雑な風味のおかげ。
野菜、肉、魚、乳製品、スイーツ…、味噌は、どんな食材とも相性がよく、甘い、辛い、酸っぱい、苦い…、どんな味にもアレンジできる万能調味料です。

たいがいの味噌は塩の代わりになりますが、砂糖の代わりのおすすめは関西白味噌と江戸甘味噌です。
塩分や糖分を味噌でとることで、大豆由来の栄養もとれて一石二鳥。ぜひやってみてください。

記:ミソガール

参考:『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』、『みそを知る』(みそ健康づくり委員会)、『みそと塩分の話』(みそ健康づくり委員会)