竹を使って「焼き味噌」を楽しもう

  • 風鈴の音色に涼を感じるこの頃となりました。
    食卓で涼を感じる演出には様々なものがありますが、この時期らしく竹や笹の葉の利用がおすすめです。私たち日本人と竹の関わりは古く、縄文時代の遺跡から竹素材の製品が出土しています。
    しなやかで強い竹は、竹の節目のようにまっすぐ力強く成長するように思いが込められ、縁起物として正月飾りや節句料理に使われています。
    さらに日用品から楽器、武道具、家屋に至るまで幅広く利用されており、日本文化の伝承や人々の暮らしに欠かせない植物です。

    食の分野でも、竹や笹の葉の抗菌・防腐・防臭作用がよく利用されています。
    竹筒の空洞を活かした水筒、水ようかん作り、刺身盛り、笹の葉で寿司やちまき、お弁当の仕切りとしても重宝されています。
    また、竹は高温で焼いた竹炭としての利用もあり、無味無臭で料理の味を損なわず、浄水効果により水や炊飯時に入れておくと雑味が消え美味しくなります。
    さらに竹炭パウダーにすることで様々な加工食品が作られ、中でも洋菓子にはとても人気があります。

    酷暑と言われる今夏、夏バテ防止にはしっかりとした食生活が重要ですが、味や盛り付けにバリエーションを持たせると神経が働き、食欲増進・消化液の分泌が増すものです。
    刺身用の魚を味噌と薬味を一緒に包丁でたたいた“なめろう”を竹や笹の葉に包んで焼くと、味噌が焼けることでメイラード反応が起きて、ご飯のおこげのような風味がつくのでより食欲がわきます。
    お酒のお供にいかがですか!