味噌で安心!味噌で笑顔!味噌で繋がる!“防災と味噌”を考えてみよう

味噌で安心!味噌で笑顔!味噌で繋がる!“防災と味噌”を考えてみよう

味噌で安心!味噌で笑顔!味噌で繋がる!“防災と味噌”を考えてみよう

「災害は忘れた頃にやってくる」といいますが、近年は自然災害が多発。
いつどこで、何が起きてもおかしくない状況です。
日頃から備えや意識を持つことで、被害を最小限に抑えたいですね。
保存食で栄養価にすぐれた味噌は、災害時に大活躍。
これまでも災害や飢饉の際に、味噌は人々の支えとなってきました。

味噌は満足な食事がとれない災害時、貴重な“栄養源”になります。
そのままなめたり、ごはんにつけたりするだけでも美味。
被災地では衛生的配慮が必須ですが、味噌はもともと保存食で安全性の高い食品と言えるので、普段から余分に常備しておくのがおすすめです。
(塩分の低い味噌は腐敗に注意)

パンやおにぎりが多い避難生活で、温かい味噌汁や豚汁が食べられたら、どんなにうれしいことでしょう!
町内会や会社では、普段からイベントなどで炊き出しの練習をしておくといいですね。

「東日本大震災」では、満足に食料調達できたのは3日目以降だったという地域や、電気や水道の復旧に1週間以上もかかった地域もあったそうです。
ライフライン(電気、ガス、水道)が停止する場合を想定し、水と食料・熱源(カセットコンロ等)は最低3日分、できれば1週間分は備蓄したいもの。
飲料水や調理に使う水は、1人1日約3リットル(湯せん、食器洗浄水は別)が目安。ビタミンやミネラルが不足しがちになるので、味噌汁に入れられる乾燥野菜や鰹節は重宝します。

1923(大正12)年9月1日に発生した「関東大震災」の際、味噌が人々を救った逸話をご存じでしょうか?
マグニチュード7.9の大地震は、東京、神奈川を中心に甚大な被害をもたらしました。
地震発生時刻が昼食の時間帯だったことや台風による強風の影響で、死者10万5千人のうち、9割近くが火災で命を落としました。
国内外から義援金や救援物資などが続々と送られましたが、当然のことながら、東京の味噌製造業者も壊滅的な打撃を受け、当時の食生活に欠かせない味噌の供給が断たれてしまいます。
実は、そのピンチを救ったのが「信州味噌」で、関東大震災以降信州味噌は関東地方に定着し、淡白で上品な味わいは人々の心を癒しました。
その勢いはやがて全国に広まり、現在国内の味噌生産量のおよそ50%を占めています。
さまざまな食材と相性がよく、毎日食べても飽きない風味、人気が出るのも納得です。

【参考資料】
内閣府防災情報のページ(http://www.bousai.go.jp/)
東京消防庁(http://www.tfd.metro.tokyo.jp/)
農林水産省大臣官房政策課食料安全保障室
「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」(平成26年2月)